かつては、山手線の内側を中心に道路の上をくまなく走っていた都電ですが、今残っているのは、この荒川線だけです。
東京都交通局を事業主体とする、荒川区南千住一丁目の『三ノ輪橋駅』から新宿区西早稲田一丁目の『早稲田駅』までを結ぶ路面電車です。現在は、運転士のみが乗務する『ワンマン運転』です。車掌さんは同乗しておりません。
『チンチン電車』の愛称は、発車の時に車掌さんが安全確認のなごりで、「二連打ベル制御器」に形を変え、今も昔ながらの伝鐘音を聞くことができます。
のんびりと走っているイメージがありますが、意外や意外、最高スピードは40キロで走行できるそうです。
日中でも平均5〜6分間隔で運転されていて、とても便利ですね。乗り方は「前から乗って、後ろから降りる」方法で、降車ブザーで次の停留場での降車を知らせます。子供の頃は、その「ブザー」が押したくて、押したくて我先に押していたものです。
しかし、大人になってしまうと「きっと誰かが押すだろう…」と押すことを億劫に思ってしまうのは私だけでしょうか?
一般乗車の運賃は全区間一律で、1乗車につき160円・子児は半額の80円です。もちろんPASMO・Suicaも使えて手軽に乗れます。
写真は『東池袋四丁目』停留場です。
「向原」停留場を出発すると、やがて緩やかに右カーブになり、東京地下鉄有楽町線と首都高速5号池袋線と交わる『東池袋四丁目』停留場に向かいます。サンシャインビルの東側を通過する所や、家々のすぐ側を走る風景は、なかなか絵になるものです。 写真や番組の撮影にも良く取り上げられるようです。今度の休日に、某局の『ち○散歩』のように、気ままに途中下車してぶらりと散策してみてはいかかですか?
ライフバル豊島 接点創出G 松尾 克史 |