会社ごとを自分ごととして捉える。
それが、今も変わらぬキャリアの原点。

東京ガス横浜中央エネルギー株式会社
経営企画本部 総合企画部 部長

中山 知子

(役職は2023年3月時点)

家族と周囲の支えがあってこそ

わたしは現在、経営企画本部に所属し、社内で2名在職している女性の部長職としてさまざまなプロジェクトに携わっています。実は幼いころ祖母に連れられてガス展に訪れたことがあり、東京ガスグループは身近な存在でした。それも入社を決めた理由のひとつです。

入社当初は、明確なキャリア志向はありませんでしたが、経験を積む中で「会社ごとを自分ごと」として捉えられるようになり、機会にも恵まれステップアップすることができました。

しかし、男性社員が多く在籍する職場でのキャリアアップの道のりは、決してたやすいものではありませんでした。

特に大変だったのは第一子出産のときです。当時は結婚や出産のタイミングで退職を選択したり、補助的な仕事に異動する女性社員がほとんど。その頃のわたしは課長職に就いていましたが、「管理職が育休後に復帰する」という前例がなく、会社の制度も十分とは言えない状況でした。

役職を降りる選択肢もありましたが、これまで築いてきたキャリアを手放すことは後進の女性にも影響することだと考えていました。上司や周囲のアドバイスを受け、産休前から保育園探しをスタートさせたり、復帰後には「時短から通常勤務に戻ったタイミングで、役職も復帰する」という運用としていただいたりと、仕事と育児を両立するための道を模索してきました。

育休明けは家族のサポートもあり、半年で時短勤務から通常勤務に復帰。すべてが手探りでしたが、周囲の支えがあったからこそ乗り越えられたと実感しています。

男女関係なく活躍できる職場を目指して

企画の仕事は立案から決定、準備・実行まで苦労が絶えませんが、現場から成果が上がっているという報告を受けると、とてもやりがいを感じます。
そうした経験を重ねる中で、男女関係なく活躍できる職場づくりをしたいと強く思うようになりました。特に今後は、現場で経験を積んだ女性社員に管理職を目指してほしいと考えています。わたしを含め、女性社員の多くは内勤業務ですが、現場での実践的な作業内容や、現場で働く社員の気持ちを深く理解できる女性管理職が増えることで、さらに女性の活躍の幅が広がると思うからです。

今年の4月からは、弊社の時短制度も「子どもが小学校3年まで」に拡充され、より一層、仕事と育児を両立しやすい体制になりました。女性の部長職として、キャリアアップを考える女性社員や育児中や介護中の社員も含めて、男女関係なく切磋琢磨できる環境を整えていきたいと思っています。

PROFILE

略歴

2004
入社
2008
総合企画部
総合企画課 係長
2014
総合企画部
総合企画課 課長
2015
産育休
2021
総合企画部 部長

大切にしている言葉

「誰もやっていない仕事は自分の仕事と思う」
以前お世話になった方からいただき、座右の銘にしています。

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